岩下毅
JR名古屋駅前のシンボルとして知られる円錐(えんすい)形のモニュメント「飛翔(ひしょう)」の撤去工事が進んでいる。リニア中央新幹線開業に伴う駅前再整備の一環で、南側と内部には足場などになる鉄骨が組まれ、徐々に優美な雰囲気が消えつつある。
高さ23メートル、底辺の直径21メートル、ステンレスパイプが入り組んだ作品。名古屋市制100周年を記念して1989年に設置された。市によると来週にも上部約10メートルをカットし、クレーンでつり上げて搬出する予定だという。工事は10月下旬まで続き、撤去後の跡地は広場となる見通しだ。
今後は市内の市有地で一時的に保管される。市は名古屋駅南側の再開発地区「ささしまライブ」への移設を計画したが断念。現在、移設するかどうかを含めて検討中という。(岩下毅)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル